2008年4月アーカイブ

有料老人ホーム


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高齢化社会を目前に控えて、いわゆる団塊の世代を当て込んだ商品やサービスが続々と登場しています。その中のひとつとして、有料老人ホームがあります。

有料というからには入居して生活していく上でお金を支払う必要があります。
お金を支払う代わりに、有料老人ホームにはこれまでの老人ホームというイメージを一新するようなサービスや施設が用意されています。中には高級志向の有料老人ホームもあり、これらの施設ではセレブな老後を楽しむことが出来ます。まさに地獄の沙汰も金次第というわけですが、有料老人ホームにはそんな高いところだけでなく、色々なラインナップがありますので心配ご無用です。

有料老人ホーム最大の特長は民間企業などが利益を追求するために運営しているという点です。これまで老人福祉は行政の仕事という役割分担が当たり前でしたが、本格的な高齢化社会を迎えるにあたって民間企業も採算が取れるビジネスだと認識するようになり、現在のように有料老人ホームが全国各地に作られるようになりました。

民間企業である以上、利益を上げなければいけません。そうでないと老人ホームそのものが倒産してしまいます。利益を上げるためには経理努力によるコスト削減も当然必要ですが、それ以前に最も大切なことがあります。それは入居希望者に魅力を感じてもらってたくさんの入居者に入ってもらうこと、そして入居した人に長らく利用してもらうこと。そうです、お客さんが居ないことには商売にならないのです。そのために、有料老人ホームでは高齢者を老人扱いせず、グレードの高い生活が出来るような魅力作りに余念がありません。

最近の高齢者は自分が老人扱いされることを嫌う人が多くなっています。現実に以前と比べても同じ年齢であっても社会に参加している人の割合は高いですし、色々な物事に対するモチベーションも高いので、確かに人生の終わりを待つだけという生活を好んでいるようには見えません。それだけ高齢者が元気になっているのです。有料老人ホームはそんな高齢者の多彩なニーズに応えるべく、あらゆる工夫がなされています。高級ホテルのようなサービスや施設を売りにしているところは全然珍しくありませんし、特定の楽しみを持っている人が満足できるような施設を用意しているところもあります。

どんなに元気になったとは言っても、やはり高齢者です。身体的な問題は避けては通れません。きめ細かいサービスや豪華な施設が売りである有料老人ホームであっても、そうした医療面や介護面でのバックアップ体制はきちんととられています。

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