有料老人ホームの費用


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有料老人ホームは実際にどれくらいのお金が費用として必要なのでしょうか?

有料老人ホーム費用の内訳は、以下のようなものがあります。
「入居金」「月額費用」「介護保険自己負担金」「上乗せ介護料(要介護の場合)」「個別オプション」
最後のほうは人による料金ですが、入居金や月額費用は全ての入居者にとって関係のあるものです。

それではまずは入居金。これはかなり乱暴ではありますが、平均的な金額を明かしますと、おおむね2千万円前後です。

これは賃貸不動産の契約に例えると敷金のようなものです。ただ敷金と違うのは時間の経過とともに償却されていきます。入居時に20~30%程度償却され、その後は10年から15年くらいで償却が完了します。つまり全て預かり金ではなく支払ったことになります。償却が完了する前に死亡したり退去した場合は残りの分が返金されますので、入居前にはこの点をしっかりと確認しておくと後でトラブルになりません。

次に月額費用。これも老人ホームによって千差万別で、一概には言えません。

それでは月額費用というのは一体何に必要なお金なのでしょうか。一般的には住居の費用、食費、光熱費などが合算されたものとされています。先ほどの入居金が敷金なら、こちらは家賃や食費、光熱費などの費用に相当します。おおむね13万~30万円くらいとなっており、かなり金額に開きがあります。この開きの根拠はなにかと言いますと、やはり老人ホームのグレードです。高いところはそれなりの豪華な施設やサービスがあるということです。
仮に月額が15万円だったとすると、これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、高齢者と言えども一人の人間が生活していくにはそれくらいのお金はかかってきますから、食事や洗濯などのサービスがついていてこの値段となると、安いと考えることも出来そうです。

この月額費用と入居金には相関関係があります。賃貸不動産でも同じなように、入居金が高いところはその分月額費用が抑えられており、逆に入居金が安いところはその分を月額から集金するという考え方になっています。どちらが得になるかは実際に利用してみるまで分かりませんが、最初にある程度の見込みを立ててみて、この点でも比較検討する余地はあると思います。

これ以外にあるオプション的な料金として、個別契約サービス料なるものがあります。

これは基本的なサービスに付加する形で個人が各々契約するものです。実際のところは買い物に付き合って欲しい、という場合に契約しているケースが多いようです。

有料老人ホームについて


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特別養護老人ホームなどは選ぶ余地がありません。
しかし有料老人ホームは自分の意思で入居するわけですから、どこの老人ホームに入居するのも本人の自由です。

老人ホーム側に色々な条件や基準が設けられていることもありますが、自分で生活できる人なら原則としてどこに入居するのも自由です。
自由、というのは選択の幅が広いのでありがたいのですが、逆に言うとすべてが自己責任と言い換えることも出来ます。
この自己責任とは厄介なもので、老人ホーム選びに失敗したからと言って誰もその責任を取ってはくれません。

そこで、失敗しない老人ホームの選び方を簡単にまとめてみました。

老人ホーム選びとは実に大きなテーマです。何せ入居する人にとっては残りの人生を過ごす場所です。残りの人生を楽しくするか否かという分かれ目は老人ホーム選びにかかっていると言っても良いでしょう。

有料老人ホームには三つの種類があるとお話しました。三つの種類があることをわざわざお話したのは、それぞれの老人ホームには全く違う性質があるからです。特に介護サービスがついているかどうかというのは大きなポイントなので、入居当時は体も元気なのでそんなこと心配ないということで軽視してしまうと、もし実際に要介護になったときに泣きを見てしまいます。今の状況がどうなのか、ではなく将来にわたって自分がどういう生活をしているのか、という点を考えるべきです。

また、有料老人ホームはあくまでも任意的なサービスなのでお金がかかります。生活の場所や食事などの世話が提供されるパッケージ商品を購入するようなものです。

何か大きな買い物をする際には、どんな人でも徹底的に比較検討しますね。有料老人ホームを選ぶときにもこの大切なお金の問題をよく検討する必要があります。何にいくら必要なのか、それは将来にわたってどうなるのか。この点についても今がどうなのかではなく将来にわたってどうなることが見込まれるか、これが大切です。

有料老人ホームともなると自分の居住スペースは個室が原則ですが、施設全体にはたくさんの高齢者が居ます。
それは一人で生活するのが不安だったり寂しいという人にとってはありがたいものですが、多くの人が居るというのは同時に面白くない人間関係も付き物です。

入居前には必ず施設の見学をして、どんな人が居るのかをしっかりと見ておくことも大切でしょう。人間関係はうまくいけば無二の親友が出来ますが、その逆もありえるので軽視は出来ません。

有料老人ホームの施設・設備


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有料老人ホームの検討をしている時に、ほとんどの人がするものとして、施設見学があります。

これは入居を検討している有料老人ホームに実際に行って現地を見てみるという最も分かりやすい機会です。せっかくの機会ですから、少しでもその老人ホームについて理解できるようにしたいものです。ここでは有料老人ホームの見学に訪れた際のポイントについてお話します。

老人ホームは施設や装備など、ハード面が充実していることも当然大事ですが、やはり一番大切なのは人です。スタッフや入居者、あらゆる関係者についてしっかりと見てみることから始めてください。見学者にとってはその時だけしか滞在しない場所ですが、入居したあかつきには日夜ずっと滞在する場所なのですから、自分がその場所にずっと居れるのかどうか、そう考えてみると答えが出やすいと思います。もし許されるのであれば、実際に入居している人にお話を聞いてみるのも大変参考になると思います。

人に次に大切になるのは施設などのハード面。居住スペースの部屋はどんな感じなのか、通路の幅は充分に取られているか、エレベーターは充分に設置されているか。
これらは足の自由が利きにくくなってきた時に威力を発揮する設備ですから、そういった点も想定しつつ見てみましょう。そんな中で、その施設の実際のところを見るのによく用いられる場所として水周りがあります。水周りはこまめに掃除をしていないとすぐに汚れてしまう場所です。そういった場所が清潔に保たれているということは、水周りだけでなく施設全体がきれいに保たれている、もしくはきれいにしようとしていることの表れです。ここはひとつ、トイレや流し台、お風呂などの水周りを見てみましょう。

見学によって得た情報をしっかりと記録しておくことも大切です。やり方は至って簡単、後で忘れそうなことはメモを取っておけば良いのです。説明を受けている時にメモを取っておけば後になって言った言わないというトラブルにもなりにくいですし、見学をしてから時間が経っても大事な点を忘れずにおくことが出来ます。何せ老人ホーム選びは1年に及ぶことがあるほど時間を掛けます。1年後に決定するとして、最初の頃の1年前に見た老人ホームのことをどれだけ覚えているでしょうか?仕事が出来る人はメモをよく取ると言いますが、それと同じことが老人ホーム選びにも言えます。

最後に、説明を聞いていて、また施設を見ていて疑問に思ったことは絶対にそのままにしないで下さい。勝手に良いほうに解釈して、実際には違っていたということに入居後に気づいても後の祭りです。

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